リトミックコラム①

リトミックの効果

リトミックとは、音楽を通じて、豊かで可能性あふれる人格を形成しようとして始まった教育活動で、19世紀末にスイスの音楽教育家であったエミール・ジャック・ダルクローズが提唱した音楽教育です。これまでの音楽教育は、楽器の演奏をできるだけ早期に訓練させることが音楽を学ぶ方法であり、ピアノやバイオリンは2,3才から徹底的に教え込んでいました。その結果として、音楽を弾く技術はあっても、技巧に走る者が、一流とされ、性格や人格は二の次という風潮がありました。

そのような教育に危機感を抱いたダルクローズは、音楽本来が持つ楽しさを身体で見て聴いて感じ取って、生きる喜びを味わうことが豊かな人格形成につながることを提唱しました。その思想は、全世界で広く支持され、日本でも近代音楽の父である山田耕作も大きな影響を受けたとされています。

リトミックという言葉は、最近の言葉として、日本に定着しつつありますが、ダルクローズの考え方はすでに多くの幼稚園や保育園で導入されています。教育は知育、徳育そして体育の3つを通じて、全人教育を行うものですが、リトミックも考え方は同じで、幼児期のうちに音楽を通じて、心と身体と性格を伸ばして、これから受ける教育の足がかりになることを目的にしています。その部分だけをとらえ、リトミック=早期英才教育と批判する人もいますが、決してそうではありません。

リトミックの手法としては、音楽を通じ、見て聴いて触れて踊って、楽しさを経験することから始まります。そして、音楽に興味を持つようになれば、実際に音を出し、弾き方を学んでいきます。また、音楽を作りたければ、作曲を学んでいきます。こうした過程は、すべて集団で行ないます。集団で学ぶことにより、協調性が芽生え、達成感が喜びとなり、他人を思いやれる心を学ぶことができます。また、音楽を聴いて、その感想を身体で表現できるように学びます。自己表現能力を学ぶことができます。また、音楽を見て聴いて、即時に反応できる能力を養います。また、幼児のうちから音楽を聴いて踊ったり、自己表現をしたりする体験は、後々の人格形成に大きな影響を及ぼします。それが豊かな感性として、人格形成に大きな影響を与えてくれます。

最後に、音楽を聴いて踊ったり、自己表現をするのは、楽しいので、自然に音楽を弾く技術が身につきます。音楽を聴く能力も高まります。無理やり弾かされるのではなく、自発的に弾くようになるのは、とてもうれしいリトミックの効果です。このようなすばらしい効果が期待されるリトミックは、今後さまざまな教育で活用されていくものと思います。

リトミック教室の形態

子供をリトミック教室に通わせたいと思っても、子供の性格によってはそのクラスに馴染んでいけるのか不安に思いますね。子供の性格によっては、多くのお子さんと一緒になった時、恥ずかしさを覚えたりで積極的に発言したり、動くことができない場合もあります。
このような内気な子供の場合、グループレッスンに馴染むことができるのか、親としても大きな不安を感じることでしょう。

ただ、リトミック教室では、それぞれのお子さんの個性を大事にしながらレッスンを行っていきます。消極的だったり内気なお子さんでも、その個性を尊重しながらよい部分を伸ばしていくことができますので、安心して通わせることができるのです。

ただし、お子さんによっては、どうしてもお友達とのレッスンに馴染めない場合もあるかとは思います。お友達と馴染めないと、楽しくレッスンを受けていくことはできませんね。子供の個性をより引き出すためには、子供が無理を感じることなくレッスンを受けられることが非常に重要になりますので、まずは個人レッスンなどを利用してみるとよいでしょう。

リトミック教室の中には、個人レッスンも行っているところもあります。この場合、講師と子供だけでレッスンを行っていきますので、余計なストレスを感じることなくレッスンを受けることもできます。また、講師とマンツーマンでレッスンを行っていきますので、より集中してレッスンを受けられるというメリットもあります。

一人で知らない講師とレッスンを行っていくことに抵抗があるお子さんの場合、親や兄弟と一緒にレッスンを受けられる教室を利用してみるのもお勧めです。教室の中には、兄弟や親と一緒のレッスンに対応しているところもあります。親しい家族と一緒にレッスンを行っていきますので、内気な子供でも最初からリラックスして授業を受けられるだけではなく、疑問や質問があった時気軽に聞くことも可能になります。
また、家族みんなでリトミックについて学んでいけば、家にいる時にも皆でリトミックのレッスンのおさらいを行うことができます。

このようにリトミックは子供の個性を重視しながら、様々な形態で習っていくことができるのですが、大人の場合にも、自分に合った方法でレッスンを受けることもできます。

例えば、友人や知人と一緒にレッスンを受けられるところもありますので、仲の良い友人と一緒に習っていきたいと思った時には、そのような教室を見つけてみるとよいでしょう。

リトミックレッスンの効果

「情操教育」という言葉をご存知かと思います。幼い子供の能力を引き出すための早期教育というと、どうしても文字を早く覚えるだとか、ペーパー類に取り組むといった、その後の学校での学習に繋がるようなものに目を向けがちですが、情緒的なものへの働きかけというのも、バランスのとれた精神面の発達の上で非常に重要になることを忘れてはいけないと思います。

堅苦しく考えずとも、絵本の読み聞かせなども、家庭で気軽に取り組めるものの一つとしてあると思いますが、それ以外には「音楽」や「美術」「体育」といった分野のものがこれら情操教育に当てはまります。

幼児の習い事として、「リトミック」が人気なのは、この中のひとつ、音楽のもたらす教育的効果の大きさにあるといえるでしょう。このリトミックは頭の中だけではなく、体全体を使って音楽を「五感」で感じることが出来るようにしていく音楽教育プログラムですが、このプログラムを通して、子供達は「きく耳」「表現できるからだ」「感じるこころ」を身に付けることができるようになっていきます。そしてこれらの能力とは、音楽の世界にとどまらず、子供達のあらゆる世界を広げていく能力に繋がっていくものといえるのです。

例えば、「きく耳」の場合、単に音の聞き分けにはとどまりません。注意してききとることは、注意力の向上につながり、集中力の発達にも大いに働きかけてくれます。集中力は何事にも欠かせない基本的な能力です。落ち着いて人の話が聞けるということは、あらゆる場面で大切なものです。また「表現力」は他とのコミュニケーションや自己実現に欠かせないものですし、「感受性」は人生を豊かにしてくれる大切なものであることは、ここで改めていうまでもないことでしょう。これらを楽しみながら身に付けられるのが、このリトミックのプログラムなのです。
 
鍵盤楽器の学習へ繋がる他の音楽プログラムと比べると、リトミックは体を使っての音楽表現になりますので、音楽の分野にとどまらず、ダンスやバレエといった他の表現芸術へも繋がりやすいのも、幼い子供達が初めて取り組む音楽プログラムとして優れているところだといえるでしょう。このように、音楽を楽しみ、豊かに表現することができる素地を得ることができるリトミックは、これからあらゆる能力を開花させる可能性を持つ子供達が最初に出会うにふさわしい、教育プログラムであるといえるのです。

免責事項

当サイトのご利用につき、何らかのトラブルや損失・損害等につきましては一切責任を負わないものとします。
また、レッスン中に生じた盗難、怪我その他事故についても、当教室に故意または重過失がない限り、責任は負わないものとします。お子様同士の当スクール内外でのトラブルについても同様とします。
Powered by Flips
編 集