リトミックコラム⑫

リトミックで親子のコミュニケーションを

最近注目されている音楽教育の「リトミック」ですが、聞きなれない言葉に不安を覚えるお母様・お父様方もいらっしゃると思います。
ですがご安心下さい。「リトミック」とは、とても身近な「音楽を楽しむ方法」なのです。
たとえば、幼稚園の先生がピアノで演奏する音楽にあわせて手拍子を行う、といったこともリトミックの一環なのです。
これは、音楽と身体の動きを連動させて考える教育方法で、スイスの作曲家・エミール・ジャック=ダルクローズによって考えだされました。
音楽と身体の表現の調和をとることを目的としたこの手法は、現在では、音楽の分野だけでなく、様々な教育場面に応用されています。

身体を使って、音楽を表現する。と聞くと、まずダンスを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ダンスとは圧倒的に違う点があります。それは、体を自由に動かして良いこと、動かし方で評価をされないことです。
つまり、お子様の動きが多少周りについていけなくても、お子様に悪い評価を与える必要はないのです。
のびのびと、感じるままに動くことができるのが、リトミックの魅力なのです。

お子様の思うままに。
リトミックは、そういった観点からお子様の感覚センスを磨きます。
そして、この教育を受ける場にいるのは子どもたちだけではありません。
保護者のみなさにもご同伴して頂きます。
先に、ピアノに合わせた手拍子を例にあげました。これも、子ども一人だけでなく、保護者の方と一緒に手を打つ(ハイタッチなど)こともできるのです。
「アブラハムの子」という有名な童謡がありますね。
その歌には「さあ おどりましょう」というフレーズがあり、その後は順番に体の部位を上げています。
一人でその場所を触るのも、もちろんOKです。
ですが、保護者の方とお子様が、お互いに「右手」や「あたま」を触るのも良いでしょう。
そういった何気ないスキンシップで、親子のコミュニケーションをとることができるのです。
親がいると、子どもはとても安心します。そして、意欲的に作業に挑む傾向にあるのです。

お仕事などで忙しく、教室へ通うのに時間の取れない方もいらっしゃると思います。
そういった方でも、ご自宅で時間のある時に、手軽に行えるのがリトミックの利点です。
童謡のCDを借りて、保護者様が考えたタイミングで一緒に手拍子をするだけでも良いのです。
もちろん、時間ができたら単発の教室へ通って、家族以外の人間と触れ合わせるのも良いでしょう。

ぜひとも、リトミックで親子のコミュニケーションを取って下さい。

リトミックの様々な効果

お子さんの音楽の才能を伸ばしたいと思った時、多くの方は音楽教室に通わせると思います。
確かに音楽教室では、音楽の基礎となる部分を習うことはできますが、その表現方法や感性を伸ばすことは難しかったりします。
子供の感性を引き出したいと思った時には、リトミック教室に通わせてみるのがお勧めです。

リトミックというと普段聞きなれない言葉のため、その意味を知っている方も少ないですね。
このリトミックは、スイスの音楽家が発案した画期的な教育法になるのです。

まずリトミックでは、音楽に合わせる形で体を使い自由に表現を行っていきます。
聴いた音楽を自分の感性に従って表現していくため、自分だけの表現法を身に着けることができますし、感性もより高めることができるのです。
また、体を使ってリズムを取っていくので、自然な形でリズム感を養うことも可能になります。

子供の場合には、リズムを取りたくても音をうまく感じ取ることができませんね。
ただその状態で音楽を習っていても、技術を向上させることはできませんし、音楽を心から楽しむことはできなくなります。
リトミックでは、体を精一杯使いながらリズム感を養うことができますので、ピアノなどの楽器を弾いたときにもリズミカルに弾くことができるようになるのです。

リズムに合わせて踊るということで、一般的なダンスと大きな違いがないように感じますね。

ダンスの場合には、すでに振付が決まっており、それを守る形でレッスンを行っていきますが、リトミックでは特に振り付けも決まっておらず、それぞれの子供の感性に委ねる形で踊っていくことになります。

この時点で大きな違いがあるのです。

このように、リトミックはリズム感、表現力を身に着けるためにとても有効な方法なのですが、ほかにも思考能力を高める効果も期待することができます。

リズムや感性を養っていくとき、体だけではなく頭も活発に動きますね。
小さなころから脳に働きかけていると、論理的にものを考えられるようになり、大人になった時にも大きく役立ちます。

世の中に出たときには、様々な困難にも直面しますが、そのたびに精神的に動揺しているようでは生活を送っていくことはできなくなります。
リトミックを習得することにより、様々な観点から広く考えられる思考力を身に着けることができますので、困難な場面に合った時でも、自分で解決できるだけの力を得ることができるのです。

このように、リトミックは音楽的な才能だけではなく、生きていく力も養うことができるのです。

リトミック教室の現場から

子育ての経験があるママさんの間では、リトミックは市民権を得ている言葉なのですが、一般的には普及度は今一の様です。
様々な業界によって微妙な差異があるのですが、一般的にリトミックと言うと、幼児の為のリズム遊びを利用した情操教育の事になります。
具体的に、リトミック教室ではこの様な事をします。
ようやく首が座った赤ちゃんや、立ったり、歩くことができるお子さんの場合は、ママさんと一緒に教室に参加してもらう事になります。
楽しい音楽に合わせて体を動かしたり、ボールを利用したリズム体操の様なものをしたりします。
「まだ聞き分けも出来ないような乳幼児を対象にすると、教室の中はてんやわんやになるんじゃないの?」という疑問を持たれる方も多くいるかもしれません。
結論から言うと、確かに教室はてんやわんやになります。
ただ、補足させてもらうと、音楽のリズムによって、ある程度、整合性のとれたてんやわんや具合になるから、なんとも不思議です。
参加したお子さんの性格や、その日の機嫌によって、教室内では様々な反応が起きます。
いつも授業半ばで、力尽きて眠り込んでしまうAちゃん。
特定のリズムがかかると、俄然、ハイになって体が動き出すB君。
先生がいくら声をかけても、無視をしてずっとママの方ばかり見ているCちゃん…。
これらの光景は、リトミック教室に参加したことがあるママさんなら、「ある、ある」と賛同をして頂けるのではないでしょうか。
しかし、これらのどれも、実は意味がある反応なのです。
リトミックで活発に自己表現を始める事ができる年齢は、多少の差異はあるものの、おおむね三歳以上からと言われています。
つまりこの時期は、音楽の楽しさを耳で聴き、体で感じ、どんどん貯めていく状態なのです。
ある有名な映画監督が「近頃の若い世代は、肉体的な体感がない為に、作る作品がどんどん薄いものになってしまっている」と言った意味の危惧を漏らされている記事を読んだ事があります。
テレビゲーム、インターネット、アニメにドラマ…。
いずれも自分の体を使って体感した事ではなく、バーチャルな経験によって、あたかも自分も経験したかの様に錯覚させてしまう危険性を指摘しての事だと理解しています。
リトミック教育の意義は、これらのバーチャルメディアの正反対に位置しているのではないでしょうか。
楽しいリズムが聞こえてくると、ついつい肉体も反応して動き出す物です。
お友達が楽しそうに踊り出すと、自分もさらに楽しくなって、違う体の動きを試してみる…
そんな体感する音楽の良さを体感する事が、リトミックの最大の意義だと思います。

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